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zoom RSS BトレのEB10について

<<   作成日時 : 2012/07/15 12:03   >>

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Bトレインの記念品としてたびたび出てきたEB10、よく海老天(E=え、B=び、10=ten)と呼ばれ親しまれていますが、BトレのEB10とはどんな機関車なのでしょうか。


■BトレのEB10(10周年記念商品)の解説

BトレのEB10(10周年記念商品)の説明書にある解説にはこう書いてあります。


1927年に国鉄で蓄電池式機関車「AB10」が2両製作され、田端〜王子支線にて小貨物の輸送に使用されました。
軸配置はBのみの2軸、運転室が中央で、前後のボンネットに機器を積んだ凸形車体でした。
1931年に同線の電化に合わせて、パンタグラフ集電の電気機関車に改造され、このとき形式が「EB10」になりました。この2両は同線の廃線により1972年に廃車になっています。

この時の使用実績を元に、地方私鉄の小貨物輸送や庫内牽引にはBサイズの小型電機が適すると判断され、1955年からは私鉄向けに量産が開始され、この時に運転室の居住性や視界の確保、機器の集約化、ウェイト搭載などを配慮して、箱形車体となりました。EB10は扱いやすく保守も簡単なため、全国の私鉄に投入され、合計62両が製造されています。

私鉄各社では、使用状況に合わせた改造や、独自のカラーリングに塗装、さらに私鉄間での譲渡・移籍も繰り返されたため、多数のバリエーションが見られました。
しかし、車体の老朽化と貨物輸送の減少により廃車が進み、現存車は6両となりました。

・初期形(3号機・4号機)
私鉄向けEB10として最初に製造された2両はぶどう色塗装+銀帯で落成。側面のフィルターは横タイプとなっている。後に国鉄新型電機に合わせた飾り帯+青塗装となった。

・後期形(5号機〜64号機)
5号機以降はフィルターが縦タイプとなり、黒車体に黄帯の姿で製作されるようになった。
各私鉄配属後は、それぞれのコーポレートに合わせて塗装変更された車体も多い。
15号機は、高速運転用にギア比を変えて製作された車輛で、落成時はぶどう色+黄帯の姿であった。

・第3軌条集電改造車(32号機・52号機)
狭小トンネルなどで稼働できるように、第3軌条からの集電装置を搭載したタイプ。
車体は青・濃淡と緑・濃淡の2種があり、ナンバーが切り文字からナンバープレートへ変更されている。

・蓄電池搭載改造車(8号機、19号機、27号機、36号機)
AB10への先祖還りよろしく、デッドウェイト(死重)の代わりにバッテリーユニットを積んだタイプ。
牽引力は多少落ちたが、非架線下でも3時間程度の稼働が可能となった。これらの改造車は、識別のためにナンバー地が赤くなっている。(筆者注:塗装は赤+灰、黒+(裾)黄帯、黒+クリーム)

*EB10はフリーランスの機関車です。本解説はフィクションですのでご注意ください


機関車の解説らしいことが書いてありますが、EB10はフリーランスの機関車です。本解説はフィクションですのでご注意ください(大切なので2度言いました)。



■実在した機関車EB10とEH10
とはいえ、国鉄にEB10形電気機関車という機関車は実在しました(しかも保存機が1両現存)。
詳しくはwikipedia等を参照していただきたいのですが、1927年(昭和2年)に2両製造された蓄電池機関車AB10を、1931年芝浦製作所で架線から集電する電気機関車に改造して生まれたのがEB10形電気機関車です。
田端機関区に配属され、王子周辺で使用されていたこと、凸型車体で2両存在し、1947年に廃車されていることなどからも、先ほどのBトレEB10の解説の最初の段落は、実在した国鉄EB10形の説明であることがわかります。

また、見ていただければわかるように、BトレのEB10は国鉄EH10形電気機関車も模したような形状をしています。
国鉄EH10形電気機関車は、東海道本線・山陽本線の貨物列車牽引用に使用された、国鉄が製作した唯一の8動軸機で、国鉄史上最大級の電気機関車です。1957年までに64両が製造されています。
うち15号機は高速試験機として、高速よりのギア比で製造され、試験が終わって量産機と同様に改造されるまで、茶色に黄帯の塗装でした。
よって、先ほどのBトレEB10の解説にある62両が製造(凸形2機を加えるとEH10と同じ64両)、15号機が高速試験車で茶色をしているなどは、実在したEH10の説明からきていることがわかります。


■カツミのEB10自由形電気機関車
そもそも鉄道模型のEB10は、カツミがOゲージ、HOゲージの鉄道模型として販売していたものです。かなり昔のものなので、アンティークのように扱われているようですね。同類のEB58などとともに、稀に中古品を扱うお店にあったりしますが、状態はよくないものが多いようです。
BトレのEB10は、このカツミのEB10をBトレ化したものなので、説明書には「商品化協力:カツミ」とあります。
webの個人や模型店のサイトで、レストアされているものを含め、カツミのEB10の画像を見ることができますが、たいていは赤+灰の塗装のもので、他に青・濃淡と緑・濃淡なども見られます。BトレのEB10に同じ塗装のものがありますが、それは元のカツミのEB10に由来するものです。
また、OゲージのカツミのEB10に、3線式ものがあるので、先ほどのBトレEB10の解説にある「第3軌条集電改造車」は、3線式Oゲージから発想されたものであることがわかります(このエピソードは関係者の方からうかがいました)。

ちなみに、ゲーム「電車でGO!」初代のタイトル画面に、カツミのEB10が出てきます。


■BトレのEB10
BトレでEB10が初登場したのは、Bトレ1周年の時期に発売されたパート5で、初の機関車型Bトレでもあります。
説明書には「Bトレインショーティー1周年記念アイテム」と書いてあることから、記念の意味で製作されたようです。この時から、商品化協力:カツミと表示されています。

パート5は、今となっては懐かしい、1ケース(1ボール)24個入りアソート商品で、うち1個がEB10なのですが、赤+灰、黒+黄帯(裾)、黒+クリームの3種類のEB10が設定されていました。
1つの段ボール箱(これを1カートンと呼びます)に、24個入りケースが5ケース(つまり1カートン=24個×5ケース=120個)入って出荷されますが、うち3/5ケースに赤+灰のEB10、残りの1/5ケースに黒+黄帯、1/5ケースに黒+クリームのEB10が入る形になっていました。

その後は
カツミの限定品で、EB10青塗装(青・濃淡)・緑塗装(緑・濃淡)が1両パッケージで発売
丸栄の鉄道模型展で、クリアブルーのEB10付きの入場券の発売
バンダイ記念品(非売品)として、金・銀・青・赤の各メッキ塗装のEB10が製作

そして今回は10周年記念品として説明書が新たに起されて
10周年アンケート記念品として白+黄色の10周年記念塗装(抽選で当たる/非売品)
2012年イベント限定品として黒+黄帯、茶+黄帯が発売
となったわけです。

よって、クリアブルー・各メッキ・10周年記念塗装以外の塗色は、先ほどのBトレEB10の解説に設定されていることがわかります。


以上がEB10の概説になりますが、先ほどのBトレEB10の解説にあって未製作の塗色や、架空の私鉄各社独自のカラーリングなどで遊んでみるというのも、面白いのではないでしょうか。


■EB10のカラーバリエーション
BトレEB10-Black
BトレEB10-Black
後期形量産機にあたる黒+黄帯。Bトレ博など2012年イベントで販売。

BトレEB10-15
BトレEB10-15
後期形高速試験時15号機にあたる茶+黄帯。上記黒とセットでBトレ博など2012年イベントで販売。

BトレEB10-green
BトレEB10-green
第3軌条集電改造車にあたる緑・濃淡。カツミ限定で単品で販売された(終売)

BトレEB10-blue
BトレEB10-blue
第3軌条集電改造車にあたる青・濃淡。緑・濃淡と同時期にカツミ限定で単品で販売された(終売)

BトレEB10-P5-2
BトレEB10-P5-2
蓄電池搭載改造車にあたる赤+灰。パート5のアイテム。

BトレEB10-P5-1
BトレEB10-P5-1
蓄電池搭載改造車にあたる黒+黄帯(左)と黒+クリーム(右/写真はスカートがない)。パート5のレアアイテム。

BトレのEB10(非売品・過去の限定品)
BトレのEB10(非売品・過去の限定品)
前列左から、10周年塗装、赤メッキ、銀メッキ、カツミ限定緑・濃淡
後列左から、クリアブルー、青めっき、金メッキ、カツミ限定青・濃淡
いずれも非売品か現在は販売されていないものです。

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